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【大学3年生必見】デキる就活生は知っている有価証券報告書の見方

今回の記事は、就職活動において

デキる就活生だけしか知らない有価証券報告書とその見方の記事です。

 

有価証券報告書とは

有価証券報告書は、金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。 株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3カ月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています。

有価証券報告書とは | 日本証券業協会

 

難しい説明ですね。すっごく簡単に言ってしまうと、

上場企業が公開する、正確であると保証する自社の情報が書かれている資料です。

つまり、嘘を書いても見逃される就活サイトとは違い、

嘘を書いてはいけない絶対の情報のみの資料です。

 

有価証券報告書が絶対の情報である理由

なぜ絶対の情報のみと言い切れるのでしょうか。

というのも、この有価証券報告書とは、もともと株主向けの資料だからです。

株主やその候補に自社情報を知ってもらい、自社の株主になってもらうためのものだからです。

もしここに誤情報があれば、株主に損失を背負わせることになり、

怒られるなんてものじゃすみません。

有価証券報告書が絶対の情報というのは、そういう理由なんです。

 

有価証券報告書から得られる情報

株主向けの資料なのに就活生に役立つ情報が得られるの? 

もちろんです。

そしてそれは...企業選びに役立ちます

 

就活生なら誰もが悩み、望むことでしょう。

  • 今後の経営の方向性を知りたい
  • 平均年収が高いところがいい。
  • 長く勤められる企業がいい。
  • 潰れない企業がいい。
  • やりたい分野に取り組んでいるか知りたい。
  • 財務状況が綺麗なところがいい。

こんな感じでしょうか。 

 

大丈夫です。これらは全て、

有価証券報告書に書かれています。

 

有価証券報告書の入手方法 

ふむふむ、皆さんの

  • 「企業に申請して受け取るの?」
  • 「ログインとかあるなら嫌だ!」
  • 「どれくらいの値段するかわからない。」

こんな声が聞こえてきますね。 

では、入手方法を伝授しましょう。

以下例では「富士ソフト株式会社」の資料をゲットしましょう。

  1. Googleで「富士ソフト 有価証券報告書」と検索f:id:TK775:20180814135334p:plain
  2. 一番上のサイトをクリック(4番目で一発ですが今回は割愛)

    f:id:TK775:20180814135646p:plain

  3. 48期のところの「有価証券報告書」をクリック

f:id:TK775:20180814135924p:plain

以上です。

すごく簡単ですね。しかも無料です。

 

有価証券報告書の見方  

さて、これでようやく内容には入れますね。

...え、難しすぎるって? 

そう思ってしまうのも仕方ありません。

漢字がズラーっと並んでいますし、よくわからない図もたくさんです。

しかし、有価証券報告書の見るべき場所は決まっています

 

なぜなら多くの有価証券報告書には、

同じ内容がおきまりのパターンとして書かれている共通部分が多くあります

書かなければならない内容や、形式は決まっており、

一度覚えてしまえば、他社でもすぐに理解できるようになります。

では、読んでいきましょう。

 

第一部 第1【企業の概況】

ここでは、売り上げや従業員数、自己資本比率など

数値的なことが端的に書いています。 

すっごく大まかにいうと

  • 従業員数が多ければ大規模な会社である。
  • 自己資本比率が高ければ財務が安定している。
  • 売上高・経常利益が右肩上がりであれば成長企業である。

 こんな感じです。

ただし、いずれも数値が安定していることが前提ですよ。

 

例えば、東芝の2017年決算は大変なことになっていましたね。

一度、東芝有価証券報告書を見てみてください。

従業員数が1/10以下になっていますね。

これは大規模なリストラか、事業売却したんですね。 

純資産額がマイナスになって、純利益でも損失を出してますね。

これは経営状況がかなり悪化している証拠ですね。

 

ちなみに、「潰れにくい会社」 という視点で見れば、自己資本比率です。

25%で黒字企業と言われます。 

40%以上で会社は潰れにくいと言われます。

また、70%以上となると理想と言われます。

あっ、私の内定先は自己資本比率80%以上でした😁

 

第一部 第5【従業員の状況】

ここでは以下を知ることができます。

  1. その企業が力を入れている(主力)事業
  2. 社員が長く働いている企業かどうか
  3. 中途中心なのか新卒優遇なのか

 

ここには取り組んでいる事業と、そこに従事する従業員数が書いています。

基本的には、従業員数が多いほど主力事業であると言えます。 

また、平均勤続年数が記載されているため、

社員がどれくらいの期間、勤続しているのかを知ることができます。

そして、平均勤続年数と平均年齢から中途採用中心なのかどうかを判断できます

 

例えば、

  • 勤続年数が短く年齢が高い...中途採用が多い。(優良度10%
  • 勤続年数が短く年齢が低い...若いうちによく働く定着しない。(優良度30%
  • 勤続年数が長く年齢が低い...新卒中心である。(優良度70%
  • 勤続年数が長く年齢が高い...新卒も中途も定着する。(優良度90%

こんな感じです。

 

第一 第3【設備の状況】

ここのデータは勤務地を予測するのに効果的です。 

本社と支社がそれぞれ

何の事業を行なっているか」「何人勤務しているのか」が記載されています。

 

第一 第4【提出会社の状況】 5【役員の状況】

ここのデータは役員の経歴を知ることできます。

これを知ることで、

  • 将来的にあなたが出世できるかどうか

  • 現場を知らないリーダーに振り回される企業かどうか

 

出世できない条件は以下の通りです。

  1. 役員が取引先出身(もしくは親会社)である
  2. 役員の出世がやたら早い。
  3. 社長か会長と苗字が同じ。

 

役員が取引先出身(もしくは親会社)というのは、

受諾開発企業にありがちです。そうすることで、取引してもらっています。

また、親会社からの天下りで役職が埋まってしまうため、

あなたは出世できません。 

さらに、天下りのため現場を知らないくせに威張り倒されます。

現場を知らないリーダーに振り回される危険が高いです。

 

社長と苗字が同じだと家族経営の可能性があります。

どれだけ無能でも役職につくので、役立たずに従う羽目になります

 

まとめ

以上が、有価証券報告書の見方になります。

皆様が良い企業に出会う手助けになれば幸いです。