【就活生注意】SE志望学生は絶対知っておくべき3つのこと
近年のIT業界の発展から、SE志望学生は増えています。
その理由として「潰しが利く」というものが多いです。
つまり終身雇用型採用が信頼されなくなっているため、企業に依存するのではなく個人の力を身につけられる企業に勤めたいということでしょう。
しかし、そんな人気職になりつつあるSEは、一歩間違えれば、あなたの考えているのとは違う働き方をすることになってしまうかもしれません。
本記事では、SE志望の就活生が絶対に知っておくべきことをまとめています。
SEってひとつじゃない
「SE」を志望しますというけど、SEってなんの略がご存知ですか?
...はい、システムエンジニアですね、それと?
...はい、恐らくみなさんはSEというとシステムエンジニアを想像すると思います。
しかし、SEってシステムエンジニアだけじゃないんですよ。
サービスエンジニア
サービスエンジニアは機械製品の保守・メンテナンスを行なう職業です。
もちろんこれはみなさんが想像しているシステムエンジニアとは違います。
例えば、エアコンが故障した時に修理しにくる人...みたいなイメージです。
セールスエンジニア
セールスエンジニアは販売を目的とする営業職と、実際に作業をする技術職の両方の要素を持つ仕事です。
一般的な営業職との違いは、専門性の高い製品の詳細な説明を求められる点です。営業職ではアポイントメントをとって商談をして...が仕事になりますが、セールスエンジニアは基本的に技術的な知識を必要する売り込みにのみ同行したりします。
システムエンジニア
システムエンジニアはシステムの設計・開発・テストを手がける職種です。プログラマーとは違い、一般的に設計など上流工程を中心に取り組んでいます。
プログラマーとは開発工程全体の下流部分であるプログラミングのみを専門に行う職種です。
しかし、企業によってはシステムエンジニアでありながらプログラミングまで全てを行う企業もあります。
裁量労働制とみなし残業
これらは主に管理職・営業職につけられる制度です。
どちらも共通して基本的に残業代が出ません。
つまり、どちらも相当に仕事ができなければ、ただ残業代がもらえないというだけの制度になります。
裁量労働制
「自分で労働管理してね。残業代は45時間分出しとくから。」
管理職・プロフェッショナル職向けにつけられる制度です。
早退も残業も一応自由ですが、仕事はちゃんとしてねという制度です。
みなし残業
「残業時間が管理できないから、取り敢えず45時間分出しとくね。」
管理職・営業職・ブラック企業社員向けにつけられる制度です。
営業は外回りが多く、残業時間の管理が難しいため、先に何時間分か残業代を渡しておくという制度です。基本的に決められた時間よりも残業時間が短くなることはありません。
派遣と客先常駐
システムエンジニア志望で業界研究の足りてない人が入りがちな企業1位です。
どちらも自社での開発ではなく、お客様先で勤務することになります。
客先常駐
企業から依頼を受けて開発を行うことを請負開発と言います。請負開発において、自社ではなく、お客様先で常駐して開発を行うことを客先常駐と言います。
あなたへの命令権は法律的に自社が持っていますので、待遇などは基本的に自社通りになります。
昇進・成長
上司と会うのは半年に一回であったりするなど、昇進には繋がりづらいです。
給料・待遇
給料と待遇は基本的に自社通りです。
残業時間などはお客様先に依存します。
あなたの扱いや権利
派遣とは違い命令権がないのに指示をされる(偽装請負)ことがあり、自身の成長とキャリアアップが望めない派遣と同等の扱いを受けることが多いのが現状です。
派遣
派遣と請負の違いについては、基本情報技術者試験でも出題されるほど、エンジニアにとっては理解の必要がある内容です。
派遣は指示権含めたあなた自身をお客様企業へ貸す契約になります。待遇はお客様先に依存し、お客様先の派遣社員としてその企業の名前の名刺を持ちます。
昇進・成長
昇進はほぼできません。派遣先に常駐しているため、転職が前提となります。
また、自身の成長は関われるプロジェクトに依存し運の要素があります。
多くの派遣SEはプログラマーとして派遣されるため、まず成長は不可能だと考えてよいでしょう。
給料・待遇
お客様があなたに月100万の価値を感じた場合、毎月100万円を派遣企業に送ります。
派遣企業は毎月75万円を自社のものにして、あなたは毎月25万を受け取りお客様先で勤務します。
もちろんお客様企業は100万円も払っているんだから100万円分の働きを期待します。あなたが例え25万しかもらっていなくてもです。
あなたの扱いや権利
何が悪いかというと、上司には評価される機会はないので昇進などはもちろん望めません。
派遣企業では転職が前提となりますので、お客様先企業が「こいつ使えるな、自社で働かない?」となればヘッドハンティングで転職が可能です。
まとめ
企業研究と業界研究という曖昧な言葉ではなく、何を調べたらいいのかをはっきり教えて欲しいですよね。
私の記事ではそのお力添えになれるよう、様々な記事を載せています。
あなたの就活が良いものでありますように。